老犬介護カートの出張製作|ご注文から完成までの流れ
老犬介護カート製作の準備段階で大切なこと
- 年齢・性別・犬種・体重など、ワンちゃんの基本情報
- 不自由になった時期や症状(例:前脚、後脚、首、腰の麻痺や前庭疾患、DMなど)
- どのようなタイプの介護カートが必要かのご相談
- 費用のお見積もりと完成までの日数のご確認
- 製作の流れ(店舗での採寸・仮組・組付け、または出張製作のご相談)
遠方にお住まいの方には、写真や動画を使ったやり取りや、電話・メールでの打ち合わせを行い、採寸表をご自身で記入していただく形で仮組フレームを製作。その後、ご自宅にて出張組付けを行い、1日で完成させることも可能です。
採寸から完成まで、迅速な対応が重要です
老犬や身体に障がいのあるワンちゃんは、日々身体の状態が変化します。
「昨日まで歩けたのに、今日は立てない」といったケースも少なくありません。
そのため、採寸後はできるだけ早く製作に入り、短期間で引き渡すことが理想的です。採寸後に1週間が経過すると、腰の湾曲が進んで体のバランスが変わってしまうこともあります。
製作日程は事前にしっかりと調整
一度に多くのご依頼を受けてしまうと、お客様をお待たせすることになります。
採寸後、完成までに2週間〜1ヶ月かかってしまうと、カートの意味が薄れてしまう場合も。
初回の打ち合わせ時に、必ず製作日程の調整を行うことが大切です。
組付けと採寸方法について
製作には以下の2通りの方法があります:
- 店舗にて採寸・仮組を行い、後日ご来店いただいて引き渡し(2日間)
- 飼い主さまのご自宅にて出張組付けを行う方法(採寸も訪問、または事前に寸法をお知らせいただく)
遠方の場合は、仮組フレームを持参して1日で完成させる方法が好評です。
この方法であれば、長時間の外出が難しいワンちゃんにも安心です。
製作事例のご紹介|静岡県のたいせいくん
先日、静岡県よりご依頼いただいた柴犬の4輪介護カートの事例をご紹介します。
飼い主さまは女性で、ワンちゃんを抱きかかえてカートに乗せることは大変だと考えました。
そのため、抱きかかえずにカートに乗せられる構造が必要不可欠。
今回は、着用型ハーネスをフックにかけるだけで簡単にセットできる設計にしました。
これまでの製作実績をもとに、画像を使って採寸をお願いし、やり取りもスムーズでした。
注文から製作までの手順
現在の身体の状態など画像で打合せ

遠方による出張組付けのため、飼主さまによる採寸
採寸が不安な場合はメジャーを合わせながら画像を一緒に送っていただきます。

採寸表に合わせて仮組フレームを製作します。
仮組フレームを持って静岡まで出張組付けにお伺いしました

ネット購入との違いと、リペアの重要性
こちらの飼い主さまは、今回が2台目のカート購入でした。
初回はネットで安価な製品を購入されたそうですが、
- サイズが合わない
- 組み立て説明が分かりにくい
- 身体の変化に対応できない
といった問題があり、使い続けることができなかったとのことです。
確かに、ネット購入でぴったり合う製品が見つかることもありますが、非常にまれです。
さらに、ワンちゃんの身体は日々変化するため、リペア対応ができることが何よりも重要です。
オーダー製品であっても、「売って終わり」では意味がありません。
製作してからが、本当のお付き合いの始まりだと私たちは考えています。