老犬介護カートの製作・購入は?いつ、どこで!
老犬介護カートのオーダー製作に失敗しない選び方
老犬介護カートの購入を検討されている飼い主さまの多くが、「いつ購入するべきか?」「どこで購入すればいいのか?」「価格はどのくらい?」など、さまざまな疑問や不安を抱えています。
インターネットで「老犬介護カート」と検索すると、多くの製品や業者がヒットしますが、見た目だけでは愛犬の身体に本当に合うかどうかはわかりません。特にオーダーメイド製作をしている業者のサイトを見ても、実際にどう対応してくれるのかまでは分かりづらいことが多いのが現状です。
リースや既製品で後悔する前に知っておきたいこと
最近よく聞くのが、「電話で問い合わせるとすぐに製作できるとのことで、サンプル車両が送られてきたが、実際に使ってみると不具合が多かった」「リース契約でとりあえず借りたが、メンテナンスに対応してもらえず困っている」といったご相談です。
「契約時に聞いていなかった…」というトラブルも少なくありません。
老犬の身体状態は日々変化するため、購入後の調整やメンテナンス対応の有無は非常に重要なポイントです。
「他社製からのりかえたい」という相談が増えています
当店には、「他社で製作した車いすを修理できますか?」というお問い合わせがよくあります。可能であれば修理や改造にも対応しますが、場合によっては新規購入と同程度の費用がかかるケースもあります。
特にコーギーのDM(変性性脊髄症)など、進行性の症状がある場合は、後脚用→四輪用→首を支える装具追加など、段階的なアップグレードが必要になります。
しかし、それを最初に説明しないまま販売してしまう業者もあるようで、トラブルの原因になっています。

当店でDMコーギー用の介護カートを製作し、2輪から➔4輪へ追加改造した事例です。
【事例紹介】他社製カートからの乗り換え:17歳の柴犬の場合
先日ご依頼いただいたのは、17歳の柴犬ちゃん。
他社でオーダー製作されたカートをリースで使用中とのことでしたが、「旋回時に前脚が前輪に当たってしまう」という問題がありました。動画を拝見すると、左回りの旋回歩行が目立ち、左前足がタイヤに接触するため、ご家族は牛乳パックでタイヤを覆って対応していたそうです。

再度、愛犬に合った安全なカートに乗せてあげたいとの思いで、当店へご相談いただきました。
出張組付け&仮組製作で安心のフィッティング
お客様は当店のブログを参考にしながらご家族で計測を実施し、不安な部分はメジャーで測った様子を写真に撮って送ってくださいました。
その計測データをもとに、仮組フレームを製作し、途中経過の写真も共有しながら調整を進めます。
計測サイズに合わせながら仮組フレームの製作をおこないます。製作途中も打合せしながら改良し生活環境にあわせた構造に製作します。
仮組フレームが完成したら計測部分と合わせ写真を送らせていただきます。


高齢犬の場合、移動による負担や痴呆による不安を避けるため、出張組付けを希望される方がほとんどです。
当日は仮組フレームを持参し、その場で身体に合わせながら、長さ調整や部品の取付けを行います。現地作業はおよそ3時間程度で完了します。
2台目カート製作で注意すべきポイント
実は、2台目のオーダー製作には1台目とは異なる注意点があります。
例えば、1台目を旋回歩行に合わせて作った場合、身体にフィットした2台目を製作すると背骨の湾曲や姿勢が変化してしまい、歩行に違和感を覚えることがあります。

そのため、最初から愛犬の身体にしっかり合ったカートを製作することが何より大切です。
また、購入後の変化にも対応できるよう、製作後のメンテナンスが可能な業者かどうかも重要な選定基準となります。
【まとめ】老犬介護カートの選び方と失敗しないポイント
老犬介護カートの選び方で失敗しないためには、以下の点をぜひご確認ください:
- 身体に合ったサイズでオーダー製作が可能か
- 製作時に将来の身体変化を見越した設計がされているか
- 購入後の調整・修理などに柔軟に対応してくれるか
- 出張組付けに対応しているか(特に高齢犬・痴呆の子の場合)
ご不安な方はお気軽にご相談ください。
当店では、愛犬とご家族が安心して使える老犬介護カートを一台一台丁寧に製作しています。
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