高齢犬の介護事例:17歳トイプードルの歩行サポート
高齢犬の飼い主様からのご相談内容
高齢犬で今回ご紹介するのは、17歳のトイプードルの飼い主様からのご依頼です。このワンちゃんは15歳のときにヘルニア手術を受け、術後2年間は元気に歩けていました。しかし、1ヶ月ほど前から歩行が難しくなり、病院で診断を受けたところ、「高齢のため治療の限界がある」と言われたそうです。
その後、病院の紹介で4輪の車いすを購入されたものの、使用開始から1週間ほどでフレームが皮膚と擦れてしまい、皮膚炎を発症。結果として車いすを使用できなくなってしまいました。飼い主様からは「もう一度元気に歩く姿を見たい!」との熱いご要望をいただき、今回、新たに高齢犬用の介護カートを製作することになりました。
介護カート製作での工夫とポイント
高齢犬用の介護カートを製作する際には、いくつかの注意点があります。今回のケースでは、以下のポイントを考慮しながら進めていきます。
1.皮膚炎の完治を優先
現在、皮膚炎が発生しているため、まずは身体に優しい素材を使用します。具体的には、柔らかいゴム素材のハンモックタイプで身体を支える形を採用します。
2.段階的な改良
皮膚炎が完治した後、ワンちゃんの体調や状態に合わせて、安定性の高い素材(パイプ式またはスポンジ式)に切り替えていきます。このように段階的な改良を加えることで、ワンちゃんの負担を最小限に抑えながらサポートします。
3.ビデオ通話でのサポート
最近ではLINEを活用し、飼い主様から動画を共有していただいたり、ビデオ通話でリアルタイムにワンちゃんの状態を確認することが可能です。これにより、迅速で的確なアドバイスができるようになりました。
製作から現地での組み付けまでのスケジュール
現在、介護カートは今週中に製作を完了する予定です。そして来週、現地で組み付けを行い、飼い主様と一緒にワンちゃんの使用感を確認しながら最終調整を行います。
最後に
高齢犬にとって、もう一度歩けるようになることは、心と体の健康にとって大きな意味があります。今回の介護カートが、ワンちゃんと飼い主様にとって新たな希望となるよう、心を込めて製作してまいります。もし同じような状況でお困りの方がいらっしゃいましたら、ぜひお気軽にご相談ください。