トイプードル17歳「もう一度、歩かせてあげたい」──みるくちゃんの介護カート製作日記

① 【はじめに】

トイプードルのみるくちゃん-寝たきりの生活から、もう一度歩かせてあげたい──その想いから始まった製作-5月22日

トイプードルのみるくちゃん17歳がご家族と一緒にご来店くださいました。
高齢のため、寝たきりの状態が続いていたそうですが、身体を支えるとバタバタと足を動かす様子もあったとのこと。
「なんとかもう一度、自分の足で歩かせてあげたい」──そんなご家族の強い想いに応えるべく、私たちはすぐに製作に取り掛かることを決めました。

② 【製作開始】

できるだけ早く…夜中までかけて仮組み完了!

ご相談の翌日には完成を目指すべく、スケジュールを調整してその日のうちにトイプードル用フレームの仮組みに着手。
深夜までかかりましたが、なんとか形になりました。
少しでも早く乗せてあげたい──その想いで、私たちも時間との勝負でした。

仮組フレーム
仮組フレーム

③ 【仕上げと調整】

トイプードルの体にぴったり合った介護カートが完成!まずは食事とお水の確認から

トイプードルの「みるくちゃん」の身体に合わせながら細かい調整を行い、ついに完成!
まずはカートに乗った状態で、ご飯やお水がちゃんと摂れるかを確認します。
器の位置もちょうど良く、みるくちゃんもスムーズに食べてくれました。
ほっと一安心です。

④ 【感動の一歩】

寝たきりから前進へ──カートに乗ってみるくちゃんが歩いた!

そして次は、歩行の確認。※足の長いトイプードルは注意
タイヤや足が干渉しないようにチェックしながら見守っていると…
少しずつ、でも確実に、前へ進んでくれました!
「思ったよりも早く歩いてくれた…」というご家族の驚きと喜びは、私たちにとっても大きな励みになりました。

⑤ 【生活の質の向上】

トイプードル用カートは、排泄・食事・昼寝…介護カートが変える日常のカタチ

トイプードルの「みるくちゃん」のカートには、オムツの装着スペースもあり、排泄のケアも安心。
床を汚す心配もなく、オムツかぶれのリスクも軽減されます。

何より、寝たきりだった状態から“身体を起こした生活”に戻れることで、
食事、歩行、昼寝、排泄といった日常の動作が大きく変わります。
ワンちゃんの生活が楽になるのはもちろん、飼い主さんのお世話もぐんとラクになります。

ペットシーツ装着
ペットシーツ装着
ペットシーツ装着
ペットシーツ装着

⑥ 【介護のポイント】

老犬の歩行には、“姿勢”と“ちょっとした工夫”がカギ

私が日頃から感じていることですが、老犬介護カートの効果を引き出すには、
カートに乗ったときの身体と足の位置がとても大切だと思っています。

  • 前脚がしっかり床につくこと
  • 後ろ足のつま先が床に軽く触れるくらいの高さに調整
    → この姿勢が、自然な“背伸び”につながり、筋力の維持・回復につながります。

また、食器の位置を少し前にすることで、首を伸ばして食べる姿勢になり、背中が伸びる効果も。

さらに「手をかけすぎない時間」も大切。
カートの中は安全なので、その時間に“自分で考えて動くきっかけ”が生まれることもあります。

⑦ 【うれしいご報告】

「顔つきが変わったみたい」──ご家族からの声に感動

納品後、ご家族から「顔つきが変わったんです」とご連絡をいただきました。
表情がいきいきして、寝姿にも変化が見られるようになったとのこと。
背骨の湾曲も少しずつ改善し、寝た姿勢も安定してきたそうです。

カートに乗って過ごす時間が、みるくちゃんにとってもご家族にとっても、穏やかで前向きな時間になってくれたようです。

⑧ 【さいごに】

“その日”は急にやってくる。だから、早めの準備を

歩けなくなる日は、ある日突然やってきます。
でも、早めに介護カートに慣れておくことで、生活の質を保つことができます。

「まだ早いかな…」と思っていても、気になったときがはじめ時かもしれません。
ご不安やご質問があれば、どうぞお気軽にご相談ください。

みるくちゃん
みるくちゃんの介護カート

製作事例

お問合せ

コメントを残す