柴犬の老犬介護カート製作事例|旋回行動は痴呆のサインかも?

柴犬の旋回行動は認知症のはじまり?

柴犬が高齢になると見られる「旋回行動」には要注意です。
同じ方向にぐるぐる回る、転倒する、理由のない遠吠え、睡眠・排便・食事のリズムが崩れる、要求吠えが増える――これらの行動が見られる場合、認知症の初期症状である可能性があります。

中でも「旋回」は、周囲のものに体を預けるようにして回ることが多く、転倒の危険も伴います。
誰かが常に付き添っていないと、思わぬ事故につながることもあります。

ご依頼いただいた柴犬のケース

今回ご紹介するのは、旋回行動が始まった老柴犬の飼い主さまからのご相談です。
送っていただいた動画では、食卓テーブルの脚を頼りに、柴犬が左回りに旋回している様子が確認できました。転倒寸前の不安定な動きで、とても心配な状態です。

7月16日:打合せと設計開始

7月16日にご来店いただき、その場で4輪式の老犬介護カートのご提案をさせていただきました。
症状が進行する前に対応するため、すぐに製作に取りかかりました。

この柴犬の場合、「左旋回」が続いていたため、左前脚がカートのフレームやタイヤに当たらないよう、細かい設計調整が必要でした。

カート設計のポイント:旋回に合わせた調整

仮組みしたフレームを元に、7月19日にはワンちゃんの身体に合わせて最終組付けを行いました。

旋回時にフレームが足に当たらないよう、歩行させながらフレームの形を調整。
特に左旋回のため、左前タイヤは右側よりも3cm外側になるようフレームをわずかに曲げて設計しました。
この微調整が、旋回時のスムーズな動きにつながります。

柴犬カート右フレーム
柴犬カート右フレーム
柴犬カート左フレーム
柴犬カート左フレーム

老犬が快適に過ごすための条件

介護カートは、単に移動のためだけの道具ではありません。
老犬が日常を安心して過ごすためには、以下のような条件を満たす必要があります:

  1. 飼い主が簡単に乗せ降ろしできる
  2. カートに乗ったまま食事ができる
  3. 排便がスムーズにできる
  4. そのまま眠れる姿勢が保てる
  5. 旋回を含めた自由な動きができる

実際に今回の柴犬も、はじめてカートに乗ったとは思えないほど落ち着いて過ごしてくれました。
「スヤスヤ」「モグモグ」「クルクル」と、まるで元気な頃に戻ったかのような快適な様子でした。

老犬介護カートは「必要になる前」に準備を!

「いつ頃、カートが必要になりますか?」というご質問をよくいただきますが、
旋回行動がはじまった時点で、すぐに必要になります!

ただし、カートはすぐに手に入るものではありません。
お問い合わせから製作・調整までに日数がかかるため、事前の準備が重要です。

飼い主さまとご都合を調整して製作を進めますが、日程が合わなければ1~2週間後になる場合もあります。
老犬は一日ごとに状態が変化します。今日できていたことが、明日にはできなくなる可能性もあるのです。

ですから、早めのご相談・ご準備をおすすめいたします。

お問い合わせについてのお願い

※メールでのお問い合わせは、通常24時間以内に返信させていただいておりますが、Gmailなど一部のメールサービスでは、迷惑メールフォルダに入ってしまうことがあります。
返信が届かない場合は、恐れ入りますがお電話にてご確認ください。

柴犬の介護でお困りの方へ

老犬介護は、飼い主さまにとっても大きな負担ですが、早めの対策が愛犬の快適な生活につながります。
「旋回してる」「転びやすい」「遠吠えが増えた」など、気になる行動が出てきたら、ぜひお気軽にご相談ください。

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