老犬介護カートの製作事例|歩けないその日に備えてできること
老犬介護カート?!なぜ今、必要なのか?
老犬介護カートは必須!近年、わんちゃんも長寿命化が進み、「足腰が弱って歩けない」「寝ている時間が増えて起き上がれない」といったお悩みが増えています。特に高齢犬や手術後のリハビリを必要とする子たちにとって、「介護カート」はまさに人間の“杖”のような存在です。
また、インターネットでの情報共有が進んだことにより、全国各地から介護カートのご相談をいただくようになりました。
製作において大切なのは“スピード”です!
老犬介護カートのご依頼を受けるとき、私が大切にしているのは「スピード対応」です。
というのも、不自由を感じ始めた段階ですぐに対応することで、ワンちゃんが元の生活に戻れる可能性がぐっと高まるからです。
ただし、出張対応や部品の在庫状況などにより、製作に1~2週間ほどかかる場合もあります。それでも可能な限り迅速に、ワンちゃんと飼い主さまの力になれるよう心がけています。
【製作事例】トイプードル・モコちゃんの介護カート
今回ご紹介するのは、15歳のトイプードル「モコちゃん」。
4年前にヘルニアの手術をしたものの、年齢とともに再発し、現在は自力歩行が困難になってしまいました。
5月16日に飼い主さまと一緒にご来店され、「すぐにでもカートに乗せてあげたい」とのご希望をいただき、その場で計測 → 翌日にフレーム仮組 → 翌々日に本組・引き渡しと、スピード製作に対応させていただきました。

モコちゃんのカートの特徴
- 身体を起こした姿勢を保てる
- カートに乗ることで転倒を防止
- 食事や排泄もしやすく、衛生的
- 身体にかかる負担を軽減し、リハビリにも効果的
- カートのままお昼寝もできる快適設計
モコちゃんも、カートに乗ってしっかりと姿勢を保ち、自分の足で少しずつ動こうとする様子が見られました。
飼い主さまにも「本当に作って良かった」と喜んでいただけました。

老犬介護カートで変わるワンちゃんと飼い主の生活
介護カートを使うことで、ワンちゃん自身の生活環境が劇的に変化するだけでなく、飼い主さんのお世話の負担も軽減されます。
たとえば…
- お散歩のとき、転倒を気にせず歩かせられる
- 食事や排泄時も姿勢を維持でき、介助がしやすい
- カートのままお昼寝できるので、体への負担が少ない
わんちゃんのQOL(生活の質)が向上するのはもちろん、飼い主さんの「安心」にもつながります。
ヘルニアのリハビリと再発予防にも効果的
特にトイプードルなど小型犬は椎間板ヘルニアの発症率が高く、術後のケアや生活環境の見直しがとても重要です。
手術で一時的に回復しても、同じ生活を続けていると再発のリスクがあります。
ソファへのジャンプやハイハイのような移動、フローリングの滑りやすさも足腰に負担をかける原因です。
筋力を維持するためにも、
- カートでの歩行練習
- 坂道や階段の散歩コース選び
- プール歩行などの負荷運動
を取り入れていくことが大切です。
寝てばかりでは危険!高齢犬の筋力維持にカートを活用
高齢犬になると、日中はほとんど寝て過ごすようになります。
ですが、長時間寝たままでいると「腰の湾曲」や「脚の変形」が進み、さらに動けなくなるという悪循環に陥ってしまいます。
特にヘルニアのある子は、後脚を引きずったり、前脚で頭の重さを支えきれずにバランスを崩してしまうこともあります。
そんなときに介護カートに乗ることで、
- 正しい姿勢を保つ
- 少しでも歩く練習をする
- 身体を支える体幹を鍛える
といったリハビリ効果が得られます。

歩けなくなる“その日”は突然やってくる
人間のように「そろそろ杖が必要かな…」と思って準備することが、わんちゃんにはできません。
だからこそ、飼い主さんが早めに気づき、準備してあげることが大切です。
「最近、立ち上がるのが大変そう」「歩くとすぐに座り込む」そんな変化が見えたら、
ホームセンターで杖を買うように、すぐにカートの導入を検討してあげてください。
おわりに|ご相談・お問合せはお気軽にどうぞ!
「老犬介護カートってどんなもの?」「うちの子にも必要?」
そんなご質問でも大歓迎です!
全国対応・出張製作も行っておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。
あなたの大切な家族(わんちゃん)が、少しでも快適に、元気に過ごせるお手伝いができれば幸いです。