柴犬の痴呆症 犬用車いす軌道旋回
マロンくんの車いす軌道旋回
柴犬の痴呆症!
先日製作したマロンくんの車いすですが、
室内で歩行させるために、
「旋回だけで固定できれば」
とのご要望がありました。
前輪のキャスターをロックできれば・・・
そして、簡単にロック解除できれば・・・
試行錯誤しながら部品製作しました。
今日、改良品と交換したところ、
早速動画を送ってくれました!
イイ感じ~旋回してますね!!
柴犬の痴呆症!
旋回させるために、中心に重りとパイプを使ってコンパスの要領で旋回させたり、
フラフープのようなリングを置いて、その中で車いすを旋回させたりと、
方法はいくつかありますが、まだまだ元気なワンちゃんの場合、
中心部分の重りが動いたり、リングをのりこえたりと問題があります。
しかし、この方法は前輪のキャスター部分に無段階ロックを付けることで、
ハンドルとなるタイヤが定位置で固定されます。また、後輪も同様なので、
軌道上をクルクル旋回することができます。
元に戻すことも簡単なので、外へお散歩にも行くことができます。
柴犬の痴呆症など、生活環境に合った車いすを製作することで、ワンちゃんだけでなく、
家族の生活にも笑顔がもどります。
不自由な生活はワンちゃんだけでなく、家族にとっても重大なことです。
犬用車いすを製作する技術はメカニカルな部分が多く、
機械的な組立技術を持つている方なら製作は可能だと思います。
しかし、犬の生活に携わっていない技術者が製作すると、
バランスの悪い製品となります。
それは、犬に携わってないことで、歩様に時にかかる四肢へのバランスが分らないからです。
犬の生活環境を把握することで、歩様だけでなく、喜びを身体で表現する時、疲れた時の体位、
食事や排便の体位も分からなくては良い製品はできません。
私は、自動車整備士としての技術だけでなく、トリミングライセンスも取得しております。
自動車に関してはオリジナル車両の製作から、レースで使用する車両も手掛けた経験があります。
しかし、技術だけでは良い製品は作れません。
何より大切なことは、すぐに製作にとりかかることが第一だと思います。